質問スレッドからタイリングを目立たなくすることに関する話題がありましたので、現在私がやってる方法を投稿しておきます。
この部分は難しい部分ですので、正直なところいい案は思いついていなかったりします。アイデアがあればぜひ。
地面をタイル状に配置すると、どうしても境界部分が目立って「いかにもテクスチャ貼りました」とばれてしまいます。
この地面のテクスチャは、写真撮影をしたものを加工なしに512x512 pixelでトリミングしただけのもの。
解決手段としては、Bitmap2Materialなどのタイリングをシームレスにテクスチャを加工するツールを使うか、PhotoShopなどでシームレスになるようにレタッチ、が挙げられるかと思います。
Bitmap2Materialで加工したテクスチャを反映した場合。
だいぶん境界が目ただなくなりました。
PhotoShopで加工する場合(Elements版使用)。
以下、PhotoShopのキャプチャです。フィルタのスクロールでずらして、境界部を編集しやすいようにする。
範囲選択のコピー&ペーストやスタンプ機能で、境界部を目立たなくなるように加工。
Shade 3Dでテクスチャを反映すると、初回よりも境界部が目立たなくなりました。
ただ、まだまだパターンが見えます。もう少しまじめにPhotoShopで加工するとパターンは見えにくくなると思いますが、限界が。
なので、PhotoShopで円でトリミングし、周囲をぼかした画像を作成。
また、全体的にアルファを落として半透明にします。
これを、Shade 3D上で地面用のテクスチャとしてランダムに配置。
注意点として、地面から少し浮かせます。
表面材質の「その他」で「影を落とさない」をOn、アルファ透明にします。これをレンダリング。
「影を落とさない」をOnにしないと、浮かした板ポリゴンが影を落としてしまい、上にアルファ透明を使った板ポリゴンを置いたのがばれてしまいます。
規則的なパターンはずいぶん目立たなくなりました。
この方法の欠点としては、地面をデコボコに変形させたい場合に、人力では厳しい手間がかかる点。
後、Terrainのようなかなり広いシーンを作る場合は手作業はつらいのでスクリプトがいりそうですね。
この他、ゲームのマップのように複数パターンの地面テクスチャを用意し、タイル状に配置するときにランダムにテクスチャを切り替える手もあるかと思います(この場合は、やはりタイリングが目立つ問題は残ります)。
この部分、もし、いいアイデア/ワークフローがありましたらぜひコメントくださいませ。
「いいね!」 4
y_yutakaさん、こんにちは。
タイリングを目立たなくする方法ですが、私が考えた方法は以下の通りです。
参考になれば幸いです。
まず、使うテクスチャをシームレス化しておくのは同じです。
長方形の線形状を作って、ラップマップで「反復」は5x5で貼ると、上記の感じでパータン感が目立ちます。
レイヤー2を作って、ラップマップ「反復」6x6で同じ画像を貼ると、やはり上記のようにパターン感が目立ちます。
しかし、このレイヤー1と2の間に、「マットレイヤー」プロシージャルタイプ「雲」などを作って、「サイズ」を調整すると、
こういう感じで、パターン感を目立たせなくする事ができます。
これは一体何をやっているかというと、周期的なレイヤー1の画像の上に、「レイヤー1とは異なる周期性の画像を、部分的に重ねる」事でパターン感を解消しているのです。
レイヤー1のテクスチャを非表示にしてレンダリングすると、上記のような感じで、マットレイヤー「雲」で、レイヤー3を部分的に重ねているのがお分かりいただけるでしょう。
この方式の肝は、「レイヤー1とレイヤー3では周期性を変える」です。
だから、レイヤー1では5x5で貼り、レイヤー3では6x6としました。
(レイヤー2は雲のマットレイヤー)
もしレイヤー3がレイヤー1と同じ5x5だと、同じ画像(パターン周期が同じ)を使いまわしているためにパターン感は解消されません。
(ただし、ラップマップ方式ではなく、平面投影方式ならば、位置をずらせばいいです)
この方式のメリットは、「手軽にパターン感を解消できる」「レイヤー1とレイヤー3で使用するテクスチャは同じのでも良い」「平面形状だけでなくデコボコした地形にも使える」などがあります。
今回は同じテクスチャを5x5と6x6という風に周期性を変えて使いましたが、片方のテクスチャは貼られるサイズが異なるのが気になるのならば、二枚の画像を用意するといいでしょう
「重ねる画像は元の画像とパターンの周期性が違う」という要点を抑えておいて。
エクステリアシーンでの地面のテクスチャや、インテリアシーンで床や壁に貼った自作のバンプやカラー用のテクスチャのパターン感を解消するのに使えるかと思います。
「いいね!」 3
あと、オーソドックスな方法ですが、マットレイヤーを使わずにパターン感を解消する方法としては、
「上のレイヤーにスポットや雲などを適用率を下げて重ねていくと、パターン感が薄れる」というのもあります。
こういうパターン感が目立場合も、
スポットや雲などを「拡散反射」で「適用率」を下げて重ねていくと、こういう風にパターン感を解消できます。
これは、わりと古くから使われているオーソドックスな方法ではないでしょうか。
この方式は色が変わってしまうのが難点ではありますが。
(今回は緑系の色でスポットや雲を拡散反射として薄く重ねました)
要はテクスチャの周期性を何らかの方式で無くせばいいのです。
「いいね!」 3
早速アイデアありがとうございます!
なるほど、プロシージャルテクスチャを使用するとは思いつきませんでした。
これは使える方法ですね、こちらでも使わせていただきます。